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ザリガニの鳴くところのさのネタバレレビュー・内容・結末

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

苔や木、沼地が幻想的なラブストーリーを演出するくせ、その先にあるサスペンスが気味悪くて、居心地悪くて、それがすごく良かった 底の見えない沼地がどこか暖かく感じるのとおんなじに

カイアから湿地以外の居場所を奪ったあらゆるひとたち カイアを置いていったすべてのひとたち(そうするしかないにしたって、一番小さな子だけをどうして置いていけるんだろう) 彼女の表面にしか興味を持てない人
チェイス、最悪の男だからって死んでもいいとは思わないけど、ざまあみろって気持ちがないわけじゃない 嘘をついて、乱暴して、でも、カイアからもらった首飾りを毎日着けていたんだな、と思う 思うだけ 同情はできない 縄張りに入った脅威は除かねばならない

カイアはテイトを共犯者にしたんだ 墓場へは持っていかなかった 沼地へも 本当に許していたのかな テイトの前で嘘つきになりたくないというのもそうだろうけど、あなたが約束を守らなかったからこうなったんだ、って当てつけだったら? テイトは善人だと思うけど、善人はひとの命の上でラブストーリーのエンディングを続けていけるんですか? 底の見えない将来だな もうここが底かもしれない
さ