ぼくは、1年弱、父の介護をしました
ぼくは、その当時、ちょうど心身共に体調を崩し、家で療養中でしたが
どんどん弱る父
いろんな箇所に疾患が見つかり、母だけでは無理なので、毎日のように病院に連れていき
短期入院で、せん妄になり
夜間徘徊が始まり
家で転んで圧迫骨折し
介助がないとトイレに行けなくなり
周りは、制度を使えばいい、と言い
急いで介護認定の申請をして
介護ベッド、車椅子をレンタルし
ポータブルトイレを購入し
父の入院した病院は、急性期基幹病院だったから、長期入院はできず、なぜか転院もさせてもらえず
でもこの状態で、どうやって家で看るの?
家はどんどん荒れ果てていきます
まるでぼくと母と父の心を写す鏡のように
そして、ぼくは思いました
父は、あとどれくらい、生きるの?
自分は、人間ではないのだ、と思いました
人間の皮を被った、鬼だと
全く映画と関係ないことを書いてすみません
ただ、長生きしたい、って言う人に出会うたび、心の中でそっとため息をつきます、表に出ないように、細心の注意を払いながら、そっと軽蔑します
その時は、医療費全額自費で、身内の方に介助してもらってください
この国は、団塊ジュニア世代が、後期高齢者になる20年後、何もかも、足りなくなるのですから
それは、人口予測で、わかってることです
政治家が悪い?
そうかもしれないけど
声を上げないわたしたちにも、責任はあるんじゃないですか?
お金と時間を費やして、大切に育てた子供たちに、助けてもらうんですか?
そんなことさせるために、育てたんですか?
すみません、自分に向けても、思っています
ぼくは、この映画のラストに、ある登場人物の発する言葉に、涙が溢れて止まりませんでした
そうだよな、みんなそうやって生きていけたらいいのに、って
そして、大友検事の言葉に、打ちのめされて
子供のころ、星の王子さま、を読んで感銘を受けましたが、年を重ねて、そうしないと生きてこれなかった、こんな不条理だらけの世界を
「PLAN75」
で描かれたセンセーショナルなパラレルワールドにも衝撃を受けましたが、この国は真剣に
安楽死、尊厳死
を議論しなければいけない、今まで「明日、生きること」を時間をかけ丁寧に秩序立ててきた、そんなスピードでは、もう間に合わない
わたしたちが困るんじゃなくて
わたしたちが大事に育てた子供たちが困るんです
「月」
という、映画を観ました
そして、
「正欲」
という映画も控えています
もう、見たくないものに蓋をしていればいい時代は、終わりました
みんなが、私自身が、目を覚まさないといけない
偽善で傲慢だとしても
安全地帯から、何偉そうに宣ってるんですか?と罵られても
この映画を制作してくださり、本当にありがとうございました
マツケン、柄本明さん、ずんのやすさん、素晴らしかったです