爆裂BOX

ダーク・プロトコル/モンスター・バレーの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

3.1
山奥の地下にある極秘バイオ研究所が何者かの襲撃を受ける。救援要請を受けた傭兵のベケット達は施設に潜入し、科学者のクロエを救出するが…というストーリー。
バイオ研究所の実験で生まれたモンスターと傭兵の戦いを描いたSFアクションホラーです。WOWOWのジャパンプレミアで放送された際は「モンスター・バレー」のタイトルで、DVDリリースの際に「ダーク・プロトコル」になりました。監督は「サイコ・ゴアマン」でサイコ・ゴアマンの中の人であるマシュー・ニネーバーで、本作でもモンスター演じてます。
山多くにあるバイオ研究所が武装集団の襲撃を受け、女科学者から救援要請を受けた傭兵のベケットとジュニア、他数人の傭兵が救出任務に向うも、敵集団や施設の実験で誕生したモンスターに襲われ戦う事になります。
前半、主人公達がアッサリ敵集団に見つかり迫撃砲が何発も撃ち込まれたりする銃撃戦は結構力入れて作っていますね。前半で武装集団との銃撃戦が展開するミリタリーアクション風に進む所はちょっと「プレデター」彷彿しました。
本作に登場するモンスターである「ネフィリム」は見た目「バイオハザード2」に出てくるリッカーにそっくりです。CGじゃなく人がメイクして演じている所が良いですね。ただ予算の関係か、20体以上いると言われつつ出てくるのは一体だけですね。何発撃たれても死なずに向って来たり、噛まれると感染する所はゾンビ的。聖書が名前の由来になっている所も「バイオ」的ですね。他にも主人公のベケットは見た目レオンっぽいですし、非常事態が起こった研究所に特殊部隊が赴く展開は映画の「バイオハザード」一作目思い出しますね。
ただ、主人公達に先行して研究所に入ったαチームはやられるシーンもなく一瞬でやられて、主人公達bチームの他の面々も敵兵との戦闘で死んで施設の中では主人公と相棒のジュニアと女科学者の三人で進んでいくのでやられ役がほぼいないのは寂しいですね。最後の方では侵入してきた敵兵のがやられたりもしますが、2人くらいですし、どうせならもっと敵兵たちがガンガンやられていく展開にしたら良かったのに。モンスターとのバトルが割かし少なめなのも残念ではありましたね。終盤、火炎放射器で倒す所は良かった。
主人公の相棒で親友のジュニアは女好きでお喋りで、だけどやるときはやってくれていいキャラしてました。
この事態を引き起こした元凶である「アダム」を巡る後半のちょっとしたどんでん返しも面白かったかな。ナイフキルの所やけに強いなと思ったけど。でも、主人公が言ってたようにずっと監禁されて実験されて育ってできた大切な物を守る為に施設から脱出しようとした行動など心底からの悪という感じはしなかったな。世界にとっては危険極まりない存在だけど。
ラスボスとの戦いが一番地味だったかも。絞殺で倒すとは…こういうのの決着は爆破オチじゃないの?
既視感は強いし面白味に欠ける所もありますが、恐らく低予算ながら確りは作られてるB級ホラーだと思います。