<ギリギリだったんだ!>
大統領をちょこっとおどしてチョン・ドファンが余裕で政権奪取したんだと思ってた。
少なくとも映画内では、かなりクーデター側がグタグダだったんだ。
というか、チョン・ドファン、崖っぷちだったんだ。
それでも軍内部のハナ会という強い基盤があり、チョン・ドファン自身の剛腕があり、ファン・ジョンミンが演じてるせいで謎の人たらし力まで併せ持ったある種のモンスターが強かった。
チョン・ドファン側が勝つことはわかってるのだけど、
このあとにすぐあの光州事件があり、軍政が始まることを思うと、
なにかとても切ない。
このクーデターを抑えることができていたら、光州事件はなかっただろう。
あんな風に市民は殺されなかったろうから。
基調にその切なさがあるので、スリリングで緊迫したこの映画をより深いものにしている気がする。
ネットでその後を調べたら、チョン・ドファンは敵対した人たちを懐柔して、国有企業の社長につけたりしたらしい。チョン・ウソンが演じたモデルの人もその1人なのだが、彼の場合、父親が抗議の絶食をして憤死していたり、ソウル大生だった息子が自殺していたりして壮絶だった。懐柔に応じない人は謎の自殺を遂げていたりするので、つまりそういうことなんだろう。