近年で1番、いや歴代でも屈指の目が離せない戦隊シリーズです。
偉大なマンネリズムと言いつつも各作品ごとにドラマ展開や戦隊の構成、ロボ戦の意味付けなどで新しい道を模索してきた戦隊シリーズですが、それを一気に全部ぶち込んだ怪作にして快作です。
もともとカオスなドンブラザーズですが劇場版ということでさらにカオスな展開です。
井上敏樹脚本ということもあって昔、甲子園期間中にやっていたライダー作品のギャグ回みたいなノリです。
お約束を外してくるドンブラザーズに正当な戦隊として名乗りや必殺技を指導する怪人が良かったです。
べたでしつこすぎるギャグのノリに昭和感を感じますが、劇場は結構沸いていました。
今作の肝である第三勢力として今までの戦隊ヒーローを戯画化して相対化したような脳人たちと何かが欠けたヒーローらしくないヒーローであるドンブラザーズとのドラマがどういう着地になるのか毎週期待しています。