しゅう

犬も食わねどチャーリーは笑うのしゅうのレビュー・感想・評価

3.8
出逢って7年、結婚して4年の裕次郎と日和。平穏な夫婦生活を送っていたつもりの裕次郎は、ある日妻がSNSの〈旦那デスノート〉に自分への辛辣な愚痴を投稿し続けている事を知り…。

日本人は以心伝心を理想として相手の気持ちを察する事が求められるが、それが却ってディスコミュニケーションの原因となり人間関係を難しくしてしまう、等とはよく言われる。

この映画でも、夫婦関係が拗れまくった主人公2人が、職場の大勢の人々の前で遂に今まで口に出せなかった"本音"をぶつけ合う。

この場面は痛々しくこっぱずかしい、だからこそ感動的なクライマックス、の筈なのだけれど、自分にはどうも乗れなかった。

多分、自分は明瞭に言語化された"本当の気持ち"というモノに懐疑的で、そこから零れ落ちたモノこそが大事に思えるからだろう。

久々に観た香取慎吾はいい具合の中年に仕上がっており、平凡でややイケてない、でもチャーミングなホームセンター副店長が板についていた。
しゅう

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