しゅう

カラオケ行こ!のしゅうのレビュー・感想・評価

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
4.0
原作未読。

主人公聡実くん役の齋藤潤さんがとにかく素敵過ぎて、彼をオーディションで選んでその魅力を120%引き出した山下敦弘監督は流石。相手役である狂児を演じた綾野剛の受け芝居の上手さで、二人の危うい関係性が更に際立つ。

音楽は総じて良い。カラオケボックスでの綾野剛の唄の絶妙なウマヘタ感(ヘタウマでは無い)。組員達の持ち歌レパートリーの選曲も面白い。合唱部関連では変声期に差し掛かった聡実くんのボーイソプラノ出ない問題は、元男性テノールとしてちょっと親近感。

正直、ヤクザを『強面だけどホントは気の良いオジサン達』みたいに描いてその暴力性を巧妙に隠蔽している点は引っ掛かるが、その歪さも含めて大変グッとくる映画だった。パンフ売り切れていたのが残念。
しゅう

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