Jun潤

コンビニエンス・ストーリーのJun潤のレビュー・感想・評価

1.5
2022.08.08

三木聡監督×成田凌主演。
とんでもねえ問題作『大怪獣のあとしまつ』を生んでしまった三木監督の最新作。
成田凌を主演に据え、どんな作品を作るのか見ものです。
あらすじ的には、おそらく三木監督が得意とするシュールコメディ。
『大怪獣〜』と違うのは大きくプロモーションをしていないから変に期待値を上げずに済んだことですかね。

売れない脚本家の加藤は、同棲している彼女・ジグザグの犬・ケルベロスを捨てに郊外の荒地に行く。
ジグザグから連れ戻させられ、姿の見えないケルベロスを探すと、謎のコンビニエンスストアを見つける。
そこで飲料棚の向こう側に引き摺り込まれると、謎の女性・恵子と出会う。

うん…ナニコレ?
映画としての評価以前に作品として、物語として成立してない。
『世にも奇妙な物語』から『物語』をとった感じ。
つまらないとか、今作にお金払ってるのにこの内容は怒るとかのレベルではなく虚無、何も残らない。

いやぁ本当に何も残ってない以外何も言えない。
ストーリーもキャラクターもないし、設定や世界観も説明あるなしとかではなく分からない。

シュールギャグが三木監督の持ち味かと思いますし、それだけは出ていた気がしますが、いかんせんそこから伸びるもの、繋がるものがなくて…、本当にどうしよう、書くことがない。笑

セリフの間と口調はいいんだけど、肝心の中身がとてもとても普通で、センスもなければエッジも効いてない、普通で当然のことをさも劇的に言っていますよ感しかなく、何も残さずに耳から耳にそのまま出ていってました。

『大怪獣のあとしまつ』の後始末もこれでは、もう三木監督をどうすることもできませんて…。
Jun潤

Jun潤