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リバー、流れないでよのみのネタバレレビュー・内容・結末

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

ループを全員が体験して、全員で対処するのが珍しくて面白かった!ループでありがちな、みんなに説明するターンが無くて(ループ自体を理解していないことに対するキャラ同士での説明はあった)ほぼ全員が困惑の中受け入れていくのが良かった。
ループの中でも意識は続いているけど、世界線は歪むっていうのがループの不思議さを演出してんのかな、と思った。真冬の景色と春の景色がいったりきたりして普通絶対不可逆なものだから変な感じしたり。登場人物が割とみんなルールを受け入れている分、そこでの不自然さでバランスを取ってるように思えた。

役者さんが上手だなーと思った
初期位置ここなんで、とか雑炊ずっと食ってるんすよ、とか普通に笑った。出演してる人みんな演技感のない演技がうますぎる。好み。

人が生きていくには未来に対する希望が無きゃダメなんだと思った。この人たちはループを一緒に乗り越えたご褒美みたいな形でそれをもらったんだと思った。原因はちょっと突飛なものではあったけど、ループのたびのわちゃわちゃのお陰で受け入れさせられるというか、あ、そうなのね、みたいな感じで飲み込んだ。
途中ミコトちゃんが理由だと思ってたから逃げ出したりしてあんた従業員やのに無責任やな、とか恋愛感情ってめんどくさいなとか思ったりしてたけど本当の理由の方が分かってからはそれもなくなり。
個人的に恋愛ものだと思ってない物語に恋愛が出てくるのがとても苦手なので必要以上に冷淡な見方をしてしまったいた自戒はあります。
料理長がフランス行き見透かしてたのが良かった。

86分だからほんとあっという間だけど、この短い時間で上手に組み立てられた映画だと思った。
み