劇団ヨーロッパ企画製作のオリジナル長編映画。「サマータイムマシンブルース」や「冬のユリ・ゲラー」(映画化の際は、曲がれ!スプーン)などで有名なヨーロッパ企画で熱心なファンが多い事でも有名。
ただ私はYouTubeなどに上げてるヨーロッパ企画のシュールな笑いがちょっと苦手だったので絶賛の作品であったけど尻込みしてしまいやっと鑑賞。
低予算のための安いカメラでの撮影の安っぽい映像を隠す意図もあると思うが、ちょっとボヤけたような白みがかった映像が幻想的な感じを出してます。
本上まなみさんは久しぶりに見た気がする。透明感は今も健在だけどやっぱり歳を重ねたなぁ…と全盛期の超絶な可愛さを知る者としてはなんか切ないような(笑)
ちょっと邪魔じゃないかと思うようで、実はそうでなく切ない雰囲気を作ってる音楽の使い方も印象的。
たった2分間のタイムループというのが絶妙。そのたった2分間でも戻りたくない人もいてというのが面白い。
タイムループにすぐに気づく者とそうでない者の温度差もキチンと描いていて見事。
最初の2人の1回目のタイムループのあとのコントみたいな掛け合いに爆笑🤭
「時間が繰り返す事くらいなんですか!ループぐらいどうって事ないでしょ」ってどうって事あるわ!とツッコんじゃった(笑)
段々と登場人物がタイムループに慣れて来て「はいはい、またここからね!」って感じが面白い。タイムループは低予算で済ませられるからという苦肉の策から始まったものを、ここまで笑いに昇華させているのはスゴい。
主役の女優さんの萌え声がちょっと気になってしまう…可愛いけれどね。
しかし…タイムループ物の宿命というか物語が進むほどに尻すぼみになるのは本作も否めない…。原因や結末よりも道中の話の方が面白いという…。
旅館の舞台になる集落の名前などが伏線になっているから分かるでしょ!的な声もあるけれど、結末はそこだけ急な感じで都合が良すぎで好きな終わり方では無かった…。
道中が物凄く面白かっただけに、結末も自分好みなら完璧だったのにと残念でならない。
あまりタイムループは似合わない邦画の中でよく出来た映画とは思うものの、やっぱり映画は終わりが良くないとなぁとそこだけは残念でした…。
まとめの一言
「お祈り」