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ミッション:インポッシブルのbluetokyoのレビュー・感想・評価

3.3
007に比べてずいぶんとこじんまりとしていて、チープ感が漂う。CIAの下請け組織みたいな感じだからだろう。007はたまにやらかしてライセンスを剥奪されるが、それでも、それなりに支障なく動けるのは、かなりの裁量権を任されているからだ。一方、イーサン・ハントは立場を失うと死活問題になってしまう。それがまた緊迫感と哀切をもたらすのだ。下請け中小企業の悲しさみたいなものか。

簡単にあらすじ。
イーサンのもとに仕事の指令。ゴリツィンなる人物がいて、そいつは東欧のCIA情報部員のリストを入手するらしい。その証拠を押さえ、ゴリツィンが誰かに渡すところも押さえる。
楽勝ムードが漂う中、舞台となるプラハの大使館のパーティーへ潜入する。

ところが、作戦実行となったとき、どういうわけか、仲間が次々と殺されていく。ついでに、リストは奪われゴリツィンも殺された。

ということで、CIA上官のキトリッジに連絡。カフェで会う。
そこで、キトリッジは、一人生き残ったイーサンこそ、怪しいと言い出すのだ。しかも、イーサンの口座に多額のカネが降り込まれたらしいのだ。
これは、はめられたと直感したイーサンは、カフェを爆破して脱出、逃げ出した。

イーサンは、ゴリツィンの取引相手がマックスという女性であることを突き止めて接触。
リストは偽物で、なんなら、本物を盗み出してみせますよ、などと取引を持ち掛ける。取引は成立。

ということで、元CIAのクリーガー、ルーサーと組んで、CIA情報部員のリストを盗み出した。

しばらくすると、作戦の指揮をしていたジムが、実は生きていたのだ、と言って現れた。

リストと現金の受け渡しはTGVの車内ということになった。

だが、実は、ジムこそが裏切り者で、クリーガーも裏切り者だった。

TGVからヘリで脱出を図ったが、イーサンにより爆破された。

キトリッジが現れ、マックスは逮捕された。

誰が敵か味方がわからなくて、ハラハラさせられる、ということを狙って、裏切り者を多数登場させるのだが、これでは、CIAの組織がガタガタなんじゃないかと心配になってくるだけである。もっとシンプルでもいいと思うのだけど。
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