なにか劇的な展開がある訳では無い。あるのは淡々とした事実で、冷え冷えとした現実。それなのに、何故こんなに熱いのかと言えば、それはただ一途だから。ダイバーたちが、人々が、登場人物の全員が、救助に、子どもたちを助けることに。同じく子どもの生還を願っているはずの人々(マスコミ)により妨害がなされてしまうのは皮肉なことだが、この純粋でシンプルな共通の思いに惹き込まれて熱くなる。
こんなことが本当にあっただなんて…
感染も怖いなと思いつつ観てたのだが、やはりそうか。(遭難者)全員が無事だったとは奇跡のような、いや起こったからには奇跡なのだな。