Yuki10

哭悲/The SadnessのYuki10のレビュー・感想・評価

哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)
4.5
「ホラー映画は社会を反映する」と改めて感じると共に凄まじいグロ描写と狂気はあまりにも常軌を逸していて素晴らしかった。
ここまで攻めた映画を劇場で観れて本当に良かった。
『アレックス』を彷彿とさせる消化器で頭を粉砕するシーンや『グリーンインフェルノ』を思わせるカット、様々な映画のゴアシーンを寄せ集めたかのような印象。
脳は機能しているが理性が全く利かなくなった人間の欲に忠実な悪意が恐ろしく、ここまで変貌するのかと驚いた。
人間の隠すべき本能や欲望が現れるだけに留まらず、それを悪い方向に増殖させ広がっていく流れは一般に認識するゾンビとは違えどゾンビなのかもしれない。
屍であるゾンビよりもタチが悪かった。
また、狂った社会を風刺するようなシーンや救いようのないラストも含めて最高。
大好きです
Yuki10

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