台湾在住カナダ人監督ロブ・ジャバズによるスプラッタ・ホラー。
ウイルスによって凶暴化した台湾人が人を襲いまくるバイオハザード系ゾンビ映画。
専門家たちは、このウイルスに警鐘をならしていたが、政治家や一般人はそれを無視してきた……がためにとんでもない事になる。つまりコロナ・ウイルスのわかりやすいメタファー。
感染者は感染すると「拷問や性的暴行で相手を心身ともに痛めつけて殺したい」心情になる。だから感染者同士ではあまり殺し合わず健常者を集団で狙って殺すという嫌な感じのゾンビ映画。
「感染者は罪悪感や意識を保ったままだが凄まじい暴力衝動に抗えず殺人に及ぶ」……という設定はあるのだが感染者は泣いてるだけで心情は傍から見ててもよくわからないので普通のゾンビ映画と大差ない。
会社員である女性主人公が、自分を殺したり性的暴行しようとする感染者達から逃げる……のだが展開は割とストレート。アクションやストーリーの捻りは割と控えめ。
他のゾンビものと違う点は、今のアメリカや日本のゾンビ映画大作では出来ないような残虐描写や禁忌なシーンが多いというところだろう。あとゾンビが人喰いや殺しよりも、性的暴行や拷問や嫌がらせを優先しているという嫌な感じ。そこを正義感の強いミニスカの女性主人公が逃走してるのでヒヤヒヤする。
そういったサディスティックで性的な欲望を爆発させた感染者という以外は割と普通のゾンビ映画。
ブログに感想書きました
https://gock221b.hatenablog.com/entry/2022/07/03/000311
