片腕マシンボーイ

島守の塔の片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

島守の塔(2022年製作の映画)
3.1
絶望的に映画作りがヘタ……

米軍上陸が迫る絶望的状況の中、知事と警察部長がなんとか民間人の被害を減らそうと奔走し、若い2人の姉妹が戦争に家族を奪われ運命を翻弄される、一方で…軍部はなんとか日本有利になるように沖縄を丸ごと盾にして米軍に一矢報いようとすんぞ!って話

沖縄を丸ごと米軍にぶつける特攻隊とする神国日本の異常さを扱った物語は戦争教育に是非とも!って言いたいくらい真正面からぶつかっていて何度もマシンボーイはスンスンなりかけるも、まぢ演出下手すぎて集中できひんし
萩原聖人に村上淳はじめメインキャストが皆素晴らしい演技でマシンボーイは震えかけるも、まぢ編集下手すぎてガックシ膝から崩れ落ちたよねぇ

今日はそないに観たい映画も無いんよなぁ!どないしよかなぁ!なるも…お、ムラジュンがメインキャストいるならこれでいいや!くらいのムラジュンと萩原聖人と吉岡里帆が出てるっつ〜ポスター一眼見てわかるだけの情報量で観に行ったらば、かな〜り重めの戦争映画でバチボコにぶん殴られましたがな…スンスン
ってかまぢ今この時も世界中で戦争の悲劇が繰り返されるなか、沖縄戦における日本軍部の恥部にガッツリ向き合った作品で、そのうえなかなかの豪華キャストにも関わらず、全く本作が話題に上がってこないのはなんなんやろね?たぶんマシンボーイもムラジュン出てなきゃ普通にこんな作品ある事にすら気づいてなかったわぁ

まぁね!そう、何も知らずに観に行ったマシンボーイは、兵隊はおろか単なる一市民までも米軍の捕虜になるくらいなら舌噛み切って死んでやる!なテンションには恐れ入ったし…、自らのプライド保つ為なら誰が何人死のうが知ったこっちゃ無い!っつ〜軍人さんの意志の強さにも度肝抜かれたし…、単なる神輿だったにせよこんな悲劇を生んだ元凶である天皇とその一族ってのをなんで未だに日本人はありがたがってんやろ?ってとこまで疑問に思ってしまったよねぇ
でもね、総じて最終的に1番心に浮かぶ感想は…映画つくんの下手な監督やなぁ!ってとこかな、あと客の民度低すぎ…

あとな、役者陣はみんな良かったよぉ、お目当てのムラジュンはただでさえ素敵やし、皆を戦地から逃すために奔走する姿には警察の長として最高にカッコ良く、こんなに市民のことを考えている警察官なんて今の世にはいねぇぞぉ!なった
萩原聖人もね、マシンボーイは「恐怖人形」のキチガイや「CURE」のキチガイ役で好きになったんやが、本作では県の長として危険も顧みずめちゃ頑張っていて、こんなに県民のことを考えている知事なんて今の世にはいねぇぞぉ!なった
吉岡里帆って上手いとかよく聞くけど、マシンボーイは個人的にそこまで上手いと思ったことなかったんやが、本作の演技はバキバキにキマっていたね、でもマシンボーイ的には吉岡里帆の演技はガンギマリ過ぎてもう少し抜けがあった方が自然体で良かった気もする、まぢガンギマリ!あの名作「ガンギマリ○○ル○○ッ○」の大沢佑香並みにキマっていたね!
その点、吉岡里帆の妹の女学生さんを演じていた池間夏海ちゃんのがマシンボーイはジンワリ沁みたねぇ、怪我をした兵隊さんのお世話に借り出された夏海ちゃんの透明度は夏の沖縄の海を越えているよ!ぺろぺろ
ただね、最終的にエンドロール見ながら思うんは映画つくんのめちゃ下手やったなぁ!ってとこなんよぉ、あとさ銀座の民度低すぎ、会話はどこからかボソボソ聞こえてくるし、携帯鳴らしてんのにいつまでも音止めねぇヤツいっし、ガックシ

なんやかんや書いたけどどう映画作りが下手かはぜひ観て確認してくれよね!ワンシーンワンシーンは良いシーンもあるんやが繋ぎやら過剰演出やら御都合主義の脚本やらほんと見応えある下手っぷりやからね!うん、プロットとキャストそのままに別監督にとって欲しい残念な作品やったわぁ…スンスン