島守の塔の作品情報・感想・評価

「島守の塔」に投稿された感想・評価

ノブタ

ノブタの感想・評価

3.5
この時期ならではの作品。
太平洋戦争末期の壮絶な戦場であった沖縄戦のお話。

たまたま昨年観ていた『生きろ 島田叡 戦中最後の沖縄県知事』と被る部分もあり、とても興味深い作品でした。

『生きろー』はドキュメンタリーなので、そちらの方がよりズッシリ来ますが、導入編としてはこちらを先に観ておくとより理解が深まるかもしれません。


俳優陣の演技もよく、萩原聖人は良かったですね。
凄惨な場面は(意図的なのか)あまり無いので、壮絶さはあまり伝わらないように感じますが、そういうのが苦手な方にも観ていただける作品かと思います。

上映館が少ないのが残念でなりません。。。この手の作品が今年は少ないような😫
8/7
第二次世界大戦末期1945年4月1日~6月23日の沖縄戦を、当時の沖縄県知事島田叡と元沖縄県警警察部長の荒井退造の姿を通して描いた映画。

行方不明者も含め沖縄県民の犠牲者は10~15万人とも言われている。そのなかに島田も荒井も含まれていて、今でも二人の遺体は見つかっていない。
軍部と対立しながら県民を守るために奔走した島田と荒井の慰霊塔”島守の塔”というのがあることを初めて知ったし、「生きて虜囚の辱めを受けず」というのが、東条英機名で出された軍陣訓だというのも知ったし、何かと勉強になった映画。

「生きて虜囚の辱めを受けず」という言葉が無ければ、助かった命はどれほどだっただろうかと、今更ながら軍部の罪の重さも再認識する。

8月くらいはこういう映画は観なければと思う。
被爆者にしても戦争体験者にしてもこれから増えることは無く、語れる人も減っていくばかりなので、戦争の悲惨な実態を、このような映画や小説で残しておくことはとても大事。

「沖縄の海と空(だけ)が大好き」なちょっと浮かれ気分の観光客にも、8月だけは、沖縄行きの機内やホテルで沖縄戦の悲惨さを伝える映像や資料を見ることを義務化してもいいのではないか、と映画を観ていて思った。

ただ、映画としての仕上がりが残念すぎる。こういう教育的な映画にコメントするのはどうかとは思うのだけど、映画好きとしては一言言わずにいられなかった。道徳の授業で見せられるような過剰演出なうえ、心象表現が雑で涙も止まる。
netfilms

netfilmsの感想・評価

3.5
 兵庫県出身の知事・島田叡(萩原聖人)と栃木県出身の警察部長・荒井退造(村上淳)という2人の人物が沖縄戦の最前線に駆り出される。『ひめゆりの塔』を筆頭に、岡本喜八の『激動の昭和史 沖縄決戦』など、もはや散々知り尽くした第二次世界大戦の中の沖縄戦だけに気が重いが、2人とも「うちなんちゅ」ではなかったという事実は何たる皮肉だろうか?知事として初めて迎えられるという嬉しい報せにも関わらず、赴任先が「沖縄」だと聞いた家族の表情は皆一様に重い。当然だ。職務を全うしようとする気持ちとは裏腹に、住民保護とは相反する戦意高揚へと向かわせることへの葛藤と苦悩。それが空回りした形で噴出したのは突然『てるてる坊主』を歌い出す場面だ。だが皮肉にも島田の空元気は「うちなーんちゅ」に元気を与えることとなる。だが刻一刻と変わる戦況は徐々に日本側が旗色を悪くする。県政の責任者として軍の牛島満の命令を受け、鉄血勤皇隊やひめゆり学徒隊として多くの青少年を戦場へと向かわせていた。軍の命令は絶対だった当時の傷ましい判断だった。苦悩と葛藤という十字架を背負いし二人は、戦禍が一層激しくなる中、命がけで県民の疎開に力を尽くした。一億総玉砕が叫ばれる中、敗走しながらも、島田は命どぅ宝(命こそ宝)と訴え、生き抜くよう伝えて行く。

 赴任した沖縄の地で暮らす人々の大らかさに触れ、ますます生きることの重要性に帰結した島田叡の生きざまを萩原聖人は多少大仰な感はあろうとも感情優先の演技で押し通す。逆に村上淳扮する荒井退造の演技は当時の警察官だから本当はもっと武骨な人間だったのだろうが、柔らかい抑えたトーンに徹している。それゆえ2人の間に割って入るような「うちなーんちゅ」の比嘉凛(吉岡里帆)の登場が活きるのだ。然しながら戦場の描写に関しては写真とその上に太文字で書かれた沖縄県人の死者数が明らかにされる一方で、地獄のような戦場の描写は殆ど出て来ない。当然、最初から横たわる死体からは異様な匂いが感じられない。これ今の日本映画における製作費との兼ね合いを考えれば致し方ないことだとわかってはいるものの、戦争映画としては明らかに的を外している印象は否めない。ここに在るのは死に絶える者の言葉であり、それ自体が本当は生きたかったであろう人々の感傷的な死を少し大袈裟な形で伝えたに過ぎない。だが映画は何よりも映像であり、言葉ではない。そのハッとする様な映像が今作からは感じられない。島田叡の人となりを知りたければ、ドキュメンタリー『生きろ 島田叡 戦中最後の沖縄県知事』を観る方が賢明だ。

このレビューはネタバレを含みます

後日談か冒頭にでも現代の島田杯や高校野球の沖縄と兵庫の関係が描かれていると良かったと思う
PORTER

PORTERの感想・評価

4.2
島守の塔 鑑賞終了!

公開初日の初回を観てきました。

戦時中、激戦地の沖縄で県民のために懸命にご尽力された沖縄県最後の官選知事である『島田叡』と元沖縄県警警察部長『荒井退造』大変感動する作品でした。

平和記念公園へ訪れ島守の塔を見たことはありましたが、映画を観て!このような真実があったことを知り、改めて敬服いたします。

#島守の塔
#平和記念公園
#沖縄県
#糸満市摩文仁
#下野新聞社
#とちぎテレビ

映画『島守の塔』予告編
https://youtu.be/OduVFXS4py8

「島守の塔」本編映像
https://youtu.be/rJpku7wLy0c

映画「島守の塔」きょう公開 宇都宮など4映画館|社会,県内主要,地域の話題|下野新聞「SOON」ニュース|下野新聞 SOON(スーン) https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/619666

映画「島守の塔」 5日から栃木県内で公開 宇都宮出身・荒井退造など描く
https://youtu.be/rKqR7cUSUyY
絶望的に映画作りがヘタ……

米軍上陸が迫る絶望的状況の中、知事と警察部長がなんとか民間人の被害を減らそうと奔走し、若い2人の姉妹が戦争に家族を奪われ運命を翻弄される、一方で…軍部はなんとか日本有利になるように沖縄を丸ごと盾にして米軍に一矢報いようとすんぞ!って話

沖縄を丸ごと米軍にぶつける特攻隊とする神国日本の異常さを扱った物語は戦争教育に是非とも!って言いたいくらい真正面からぶつかっていて何度もマシンボーイはスンスンなりかけるも、まぢ演出下手すぎて集中できひんし
萩原聖人に村上淳はじめメインキャストが皆素晴らしい演技でマシンボーイは震えかけるも、まぢ編集下手すぎてガックシ膝から崩れ落ちたよねぇ

今日はそないに観たい映画も無いんよなぁ!どないしよかなぁ!なるも…お、ムラジュンがメインキャストいるならこれでいいや!くらいのムラジュンと萩原聖人と吉岡里帆が出てるっつ〜ポスター一眼見てわかるだけの情報量で観に行ったらば、かな〜り重めの戦争映画でバチボコにぶん殴られましたがな…スンスン
ってかまぢ今この時も世界中で戦争の悲劇が繰り返されるなか、沖縄戦における日本軍部の恥部にガッツリ向き合った作品で、そのうえなかなかの豪華キャストにも関わらず、全く本作が話題に上がってこないのはなんなんやろね?たぶんマシンボーイもムラジュン出てなきゃ普通にこんな作品ある事にすら気づいてなかったわぁ

まぁね!そう、何も知らずに観に行ったマシンボーイは、兵隊はおろか単なる一市民までも米軍の捕虜になるくらいなら舌噛み切って死んでやる!なテンションには恐れ入ったし…、自らのプライド保つ為なら誰が何人死のうが知ったこっちゃ無い!っつ〜軍人さんの意志の強さにも度肝抜かれたし…、単なる神輿だったにせよこんな悲劇を生んだ元凶である天皇とその一族ってのをなんで未だに日本人はありがたがってんやろ?ってとこまで疑問に思ってしまったよねぇ
でもね、総じて最終的に1番心に浮かぶ感想は…映画つくんの下手な監督やなぁ!ってとこかな、あと客の民度低すぎ…

あとな、役者陣はみんな良かったよぉ、お目当てのムラジュンはただでさえ素敵やし、皆を戦地から逃すために奔走する姿には警察の長として最高にカッコ良く、こんなに市民のことを考えている警察官なんて今の世にはいねぇぞぉ!なった
萩原聖人もね、マシンボーイは「恐怖人形」のキチガイや「CURE」のキチガイ役で好きになったんやが、本作では県の長として危険も顧みずめちゃ頑張っていて、こんなに県民のことを考えている知事なんて今の世にはいねぇぞぉ!なった
吉岡里帆って上手いとかよく聞くけど、マシンボーイは個人的にそこまで上手いと思ったことなかったんやが、本作の演技はバキバキにキマっていたね、でもマシンボーイ的には吉岡里帆の演技はガンギマリ過ぎてもう少し抜けがあった方が自然体で良かった気もする、まぢガンギマリ!あの名作「ガンギマリ○○ル○○ッ○」の大沢佑香並みにキマっていたね!
その点、吉岡里帆の妹の女学生さんを演じていた池間夏海ちゃんのがマシンボーイはジンワリ沁みたねぇ、怪我をした兵隊さんのお世話に借り出された夏海ちゃんの透明度は夏の沖縄の海を越えているよ!ぺろぺろ
ただね、最終的にエンドロール見ながら思うんは映画つくんのめちゃ下手やったなぁ!ってとこなんよぉ、あとさ銀座の民度低すぎ、会話はどこからかボソボソ聞こえてくるし、携帯鳴らしてんのにいつまでも音止めねぇヤツいっし、ガックシ

なんやかんや書いたけどどう映画作りが下手かはぜひ観て確認してくれよね!ワンシーンワンシーンは良いシーンもあるんやが繋ぎやら過剰演出やら御都合主義の脚本やらほんと見応えある下手っぷりやからね!うん、プロットとキャストそのままに別監督にとって欲しい残念な作品やったわぁ…スンスン
a2y6a

a2y6aの感想・評価

2.8
内容は視点が変わるので
誰に感情移入すればいいのか分からず
VFXは最低
音楽も…。
「地雷を踏んだらサヨウナラ」は良かったのに、ちょっと残念。
(初のシネスイッチ銀座!!だったのですが、偶々か客層があまりよくなかったです)

沖縄戦を描いた映画。
官選知事という立場から、少しでも被害を小さく抑えようと尽力した島田叡(萩原聖人) 沖縄警察部長の荒井退造(村上淳)そして軍国主義に染まった女性(吉岡里帆) 夢を抱きながらも看護師として動員される女学生(池間夏海)の4人が、戦場と化した沖縄で生き抜く姿が描かれています。

戦争教育、反戦教育、沖縄戦の歴史として
本作を観て何か少しでも知識が増えれば、勿論それだけで意味があるとは思いますが、映画作品としてはあまり出来は良くなかったように思います。
特に音楽が露骨すぎる場面がありました。
す、す、すいません。
い、い、意見として申し上げます。

はっきり言って、映画として駄作。
邦画のダメなところを、これでもかと詰め込まれており、とっても驚いた。
①セリフで心情説明。
②これみよがしの音楽。

何よりも、
③詰め込み過ぎて主題がぼやける(一番大切な知事の苦労がボヤける作りで、とても驚いた)。


内容が内容だけに評価が高くなってるし、後世に伝えるための意義とか、役者さんの演技はわかる。
しかし、これを観たら島田知事などの偉業は何も伝わらないと思う。
島田叡知事に関してはドキュメント作品の『生きろ』のほうが断然オススメです。
いち

いちの感想・評価

4.2
高校1年生です。
沖縄戦の悲惨さがとても伝わる映画でした。「お国のため」と私の世代では聞いたことがないような言葉が多く、当時の日本人がどのような考えをしていたのかを知り驚きました。
私と同じ学生も戦争の被害にあい勉強をしたくてもすることができず犠牲になっていて今の自分達の生活は当たり前ではないんだなと感じました。
第2次世界大戦で原爆については学校で習うことが多く少しは知識があったのですが沖縄戦について何も知識がなく、地上戦があったことすら知らなかったのですが沖縄の4人に1人が亡くなった地上戦を考えるきっかけになりました。同世代の人達にも是非見てほしい映画です。

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