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島守の塔のfilmtravelerのレビュー・感想・評価

島守の塔(2022年製作の映画)
4.0
五十嵐匠(しょう)

内務官僚であり沖縄県最後の官選知事 島田叡(あきら)と沖縄県警警察部長の荒井退造 2人の慰霊碑が県営平和祈念公園にある

1945年4月1日 沖縄本島上陸
    4月7日 大和沈没
    6月23日 牛島中将自決

戦陣訓
「生きて虜囚の辱を受けず、
死して罪禍の汚名を残すこと勿れ」
後半部分の解釈が別れる

沖縄の踊り「カチャーシー」
「かき回し」
「喜びも悲しみもかき混ぜてみんなで分かち合う」

極限状態の中で醜くもおぞましい人間の本性があらわになる。それでも人は人を愛し続けようとする

本能の赴くままただひたすらに生きようとして利己的な振る舞いに走る者も、死を覚悟した瞬間、せめて誰かのためにとか正義のためにとか人として美しく死にたいと願う者も、いずれも真実。

軍人、兵隊、知事、県職員、県警警察部長、警察官、新聞記者、学生、女学生、農家、漁師、様々な職種の人間が、それぞれ父であり夫であり息子であり兄であり弟である。母であり、妻であり、娘であり、姉であり妹である。そして皆国民である。それぞれの立場でそれぞれの選択を迫られ、もがき苦しみ続けた。

沖縄戦での死者20万人

吉岡里帆の名演