「真実に基づく物語」とは思えないくらい、良い意味でドラマチックな作品。
自分の勝手な先入観で、やや反日を煽るような内容なのかなと思ったが、さにあらず。純粋に祖国愛が溢れる作品だった。
かつて戦時中であったため、日本人としてのオリンピック記録が残ったソンギジョン。
その悔しさを新たな世代である、新星ソユンポクと共にボストンマラソンを目指すのがこの物語の軸。
ここからは自分の不勉強さの告白になるのだが、韓国の戦後がここまで辛いものとは知らなかった。
もし自分の国の国旗をつけてレースに出るのが許されないとしたら?果たしてどう思うだろうか。そんな非常識がまかり通った世界に一石を投じるように走り抜けた一人のランナー。
自分のため、母のため、祖国のため走り抜ける姿はやっぱ素晴らしい。
今回は試写会に監督とソンギジョン選手のお孫さんもいらしていたが、お孫さんが日本語上手くてびっくりした。
今作はボストン1947年にを描いているが、一番韓国選手が輝いたのは1950年らしい。
そんな想いをリレーして繋いだ作品。
また上映始まったら観たい作品です!