ショーイング・アップのmrhsのレビュー・感想・評価

『ミークス・カットオフ』が西部劇の地味な部分を延々と拡大してやっていたのとは違い、この作品における美術の位置は微妙に雑というか、作る過程を細かくは撮れないということでしょうか…(少なくとも美術映画ではない)。

技巧を感じさせない技巧、装われた素朴さ、ショットを単純に撮ること……それらは達成されていて、これはこれで素晴らしいことだと思うが、もう一声欲しいというか、例えばジャームッシュがそうしたようにクリストファー・ドイルみたいな派手な撮影監督と組んだらどうなる？