ラグナロクの足音

ショーイング・アップのラグナロクの足音のレビュー・感想・評価

ショーイング・アップ(2023年製作の映画)
3.8
スカルプチャーの学科ほんとこういう感じよな。個展のためアトリエで創作に打ち込む彫刻家と、務めている美術学校の自由な生徒たちとの関わり合いをユーモラスに描く。彫刻に集中したいだけなのに、家主のせいでシャワーが浴びれない、無理やり鳩を預かることになる、兄貴の様子が変だ、などとにかく周囲のノイズが彼女を邪魔する。彼女の感情の揺れが彫刻にそのまま現れ、やがて顔半分が焦げると同時に彼女の鬱憤が爆発する。そんな人間をじっと見つめる飛べない鳩の存在が彼女を映画を見守っている。ミシェルウィリアムスのカメレオンっぷり健在すな。薄幸のインディーズアーティストそのものの表情してた。
ラグナロクの足音

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