ケリーライカート監督の作品が大好きで、本作品も鑑賞がずっと楽しみだった。
物事が上手く回らないことやいけ好かない人間への苛立ちが募る様子に共感せざるを得ない。静かな中にもリアリティとユーモア溢れる作品だった。
主人公リジーと、隣人であり彼女と同じく芸術家のジョーの対照的なキャラクターが印象的。作品の製作環境は彼女らの人間性を表しているようだった。
監督とのタッグが4回目だというミシェルウィリアムズの演技が素晴らしい。終始不機嫌な女を演じさせたら彼女の右に出るものはいないと思えるほど。共感の嵐で思わず笑ってしまった。