賢太郎

CUBEの賢太郎のレビュー・感想・評価

CUBE(1997年製作の映画)
3.4
昔から名前とストーリー展開だけ何となく知っていて未鑑賞だった作品。深夜帯に鑑賞すると程良くB級ぽくて逆に味わい深かったです笑。

登場人物、舞台装置を限りなくコンパクトにして製作された言わずと知れたシチュエーションスリラー作品の先駆けとも呼べるべき存在。冒頭の鬼滅の刃のサイコロステーキ先輩を彷彿とさせる強烈なシーンで我々の心を鷲掴みにすると、そこからは90分間息つく暇も無く展開は進んでいきます。

仕組みを段々と理解していく過程、登場人物の互いの考え方の違いが明らかになっていく様など細かい演出ではありませんが分かりやすく描かれていて交換がもてます。
とは言えあの警官の身勝手さには少々呆れてしまいましたが笑。よくある男尊女卑的な発想だったり、家庭内においても上手くいっていなかったんだろうなとイメージさせる演技は素晴らしかったです。あとは脱獄犯として何か異名を持っていたレイ君、もっと活躍期待していましたが残念でした。

ラストシーンの光の奥には果たしてまた日常が待っていたのでしょうか。ああいう「想像は観客の皆様にお任せします」的な終わり方は個人的にはモヤモヤしちゃうタイプですが、この作品は2とzeroという続編が2つあるらしいのでそっちも併せて鑑賞してからまた気持ちも変わるのかもしれません笑。
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