思っていた感じからいい意味で裏切られました。
あるようでなかった刑事と容疑者のラブロマンス。(あとから考えたら「氷の微笑」がありましたね)
あんなに最初から惹かれることもあるのだろうか。
あの刑事が特別(っていうかそもそもフィクション)とは分かっていながら、関係各所からのクレームが来そうでちょっとドキドキする。
被疑者の女性がとびきりの美女ではない点もリアリティがある。
正直身も蓋もない言い方をしてしまうと、脇の甘い刑事の浮気心が招いた崩壊劇なのだけど、そう言いきれない絶妙なラインの描き方なのです。
そして想像していたところからさらに物語がひと展開ありました。
ラストも全く予想だにしないところで終わりました。
終わってみるとラブサスペンスではあるのですが、ファンタジーの要素やハードボイルドの要素が混じり、ちょっと一風変わった不思議なテイストの作品であり、独特な魅力のある映画でした。
