今まで血みどろの暴力と過激な性描写とパク・チャヌク自身の得意なジャンルを完全に封印しても尚ここまでの傑作級の作品を手掛けてしまうのは天才の証。
ラブロマンス映画なのに「好き」とか「愛してる」とか一言も言わず、「ハグ」や「キス」もしない。だからそごく稀に手と手がふれあったり、リップクリームを塗り合ってるだけのシーンが究極のラブロマンスを体感させられるあたりはパク・チャヌクの手腕だと思う。そして演歌みたいな静かな音楽も良かった。
時より挟んでくる「お寿司」や「監視という名の覗き」や「スッポン」の小ボケシーンが最高でした。