これは面白かった！！
パク・チャヌクのベストではないか。
とにかくスマホ（ウォッチも）が大活躍する。
あいかわらずのテカテカ画面だが、「裏窓」「汚名」そしてなによりも「めまい」を彷彿とさせるヒッチコック的小道具・設定を現代的なミームに化させ、スマホを使った心理描写に翻訳している。
ヒッチコックをこんなに現代的に翻案してみせるなんて涙ぐましい努力が感じられる。
屋上でのチェイスシーンは、
まさか「渇き」のくそださいワイヤーアクションもどきがこんな洒落た構図として後々生かされるとは…驚いた
サスペンス・ミステリを装いつつ、いつまでも離れることができない二人の男女をチャーミングに演出することに主眼が向けられた脚本はクロード・御レールの『死への逃避行』を彷彿とさせる。サスペンスの「手口」を使ったラブコメなのだ。
観光地のCMみたいな情景描写は鼻白んでしまうが、液晶画面（スマホ）が巨大化する場所でドラマが加速する。山の「滑面」、「霧」、「プール」、「水面」。これはぜんぶ画面のモチーフ
