このレビューはネタバレを含みます
現代社会を強烈に皮肉ってる。楽しめました。
清掃員がキャプテンになろうとも結局は金と地位を持っている人間が上に立ってしまう。自分の運命には限界があることを感じさせられる。どうしたって金持ちには勝てないのか。。
序盤の奢る奢られる論争ではカールに同情していたが、ストーリーが進むにつれてカールは「都合のいい男」であることが分かる。時にモデルで成功している女のパートナーとして、時に清掃員に媚びを売り食べ物を手に入れる。都合は良いが誰も味方はいない。寂しい人でした。
金持ちになればなるほど精神を語り、「人は平等だ」と声をあげる。口ではそう言いつつも人に命令し支配しようとするくせに。
もっとエンタメ要素の強い作品だと思っていたが、割と淡々とシュールに進んでいくので楽しめました。良かった!