げ

CLOSE/クロースのげのネタバレレビュー・内容・結末

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

コミュニティに馴染みたくて親友を突き放した子と、コミュニティなんて気にしないから親友が1番だった子が、学校という小さな社会で考え方が合わなくて絆が壊れちゃった話。
友達以上で恋人じゃなくてもお互いが1番だと思える絆に名前があれば良かったのにね…
レオがクラスの仲間外れにされたくなくて始めたアイスホッケーが皮肉にもレミがいなくなった後のレオを支えた物だったのも泣ける。
レオがレミの母親をずっと目で追うも話すことも出来ず、本当のことを誰にも言えず、逃げて、一時的に忘れて、ふと思い出して、逃げてを繰り返す日々を丁寧に描かれてて良かった。
レミの母親も真実を知りたくて本当ならレオを責め立てることも出来たのに、ずっと辛抱強く待っていたのも感情移入してぼろぼろ泣いてしまった。
最後にレオが「自分が突き放した」ってようやく真実を話してくれて母親が「車から降りなさい」と言って、逃げ出すレオがつらかった。まだ13歳だから考え方も幼くて、もしかしたらレミを追い詰めた犯人として殺されてしまうかもしれないと思ったのかひょろひょろの身体で大泣きしながら骨折してない方の腕で頼りなく木の棒を構えてるシーン、すごくいじらしかった。レミの母親も微笑んで抱きしめてあげて美しかった。
レオが突き放したのもちゃんと理由を話してしまえばよかったのに、思春期で心と体が追いつかない中で人に話すのも難しい感情だっただろうにと思うと本当につらい。
思春期の美しい少年、尊い…
げ