Fan’s Voice独占最速オンライン試写会で拝見しました。
実際に起きた事件に着想を得たそうなんですが、もうこの犯人の男というのが、いわゆるサイコパス的なヤバい感じで周りから疎まれてる男じゃないのが逆に怖いんですよね。
妻と子どもがいて一見普通なわけなんです。
娼婦連続殺人犯を炙り出すために、1人の女性記者が危険を承知で取材に来たんです。
この女性も女性として生き辛い現実にぶち当たっている。パワハラ、セクハラなどなど。
それでも立ち向かう姿はちょっとカッコいいです。
見た目も美しいし✨
実際の事件は2001〜5年の出来事らしいんですけど、イランのものすごい女性蔑視に驚きます。
そして宗教的な思想と偏見もあって、犯人の男が英雄視されてしまうというのがまた恐ろしい。
家族の反応なんかも、ちょっと信じられない世界で
ラストまで後味の悪さが残るサスペンスでした。
娼婦だからって死んで当然だという価値観はヤバいですよね。しかしそんな世界が今でもあるかもしれないということに気付かされる。
しかもこれ、娼婦以外の女性に至っても殺されて当然とそんな感じだったのが、なんともキツかった。
ラストシーンはまるでドキュメンタリーの映像みたいで色んな意味で怖かった。
その辺りも含めサスペンスとしても素晴らしい出来だと思いました。
同じイランの「白い牛のバラッド」も衝撃的でした。あちらを観た方はこちらも是非！私はこっちの終わり方の方が好きです。
サスペンスとして優秀でした。
