にく

ゴールデンカムイのにくのレビュー・感想・評価

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)
2.3
久保茂昭『ゴールデンカムイ』(24)。「天から役目なしに降ろされたものはない」という宗教観に基づいているので、本作が「新しいもの」を全く呼込めなかったとしても仕方ない。かくて嘘くさいCG製「二百三高地」に、漫画実写化作品殆ど全ての主人公を一人で務めているかに見える山崎賢人が降ろされる。
 アイヌに関する設定が付与されたとて、観客はその後に続く「キングダム」的(続編ありきの)展開/アクション/台詞回しに既視感を覚えるだろう。古典的ハリウッド映画のエコノミー(物語効率)や今いずこ。ジャニーズが消えても続くキャスティング偏重とその結果としてのクロースアップの多用も目に余る。
 足りないのはコカインじゃないか。ベアにだけど。
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