シャマラン監督最新作。
なかなかに微妙な評判が流れてきていたのでおっかなびっくり観たけど、いえ、全然そんなに悪くなかったです。
というか、私自身が全くシャマラニストではなく、これまでの作品も「なんか今回もまた変な視点のスリラー見せてくれたらいいな!」くらいの軽いノリで向き合って来たのが功を奏したのかもしれない。
改めて思ったけど、やっぱりシャマランの「不穏演出」は一級品ね。
特に、今回はまさにタイトルにもなっているけれど「終末が近づいて来ている」という方向性での不穏演出、これは素晴らしい。
あの『ハプニング』における「終末に向けた不穏演出の連打」を思い出させられました。
(あのときはライオンのくだりにゾッとしたな…)
100分の作品ということで、ストーリー的にも特段の不満はなく「まぁこれはこれで良いのではないでしょうか」くらいのテンションなんだけど、不評の理由も十分分かる。
あまりにもストーリーにひねりがないというか、どんでん返しを毎回準備せよとは言わないけれど、最初に提示された流れからそのまんま「そりゃまぁそうなりやしょうねぇ…」みたいな進み方をすることに肩透かしをくらった向きも多いのでは。
あと「トロッコ問題」を敢えてこの時代にテーマ設定しておきながら、それに対して特段新しいアプローチを見せないのも「それならなんで敢えてこんな問題取り扱ったんかい!」感があるのも確か笑
しかしまぁ、繰返しになるが、それなりに面白かったです。ちゃんとスリラーしてましたので。