当たりはずれの大きい山崎貴監督作品であるが、アカデミー賞の視覚効果賞受賞、かつ評判もかなり良い、とのことで大期待。
結果、期待値はしっかり超えて来る作品であることは間違いない。
やっぱですな、視覚効果賞受賞の由来、ゴジラをちゃんと怖く＆かっこ良く描けている時点で万歳三唱。
ビーム出す前のギミックとか、ゴジラによる街の破壊描写とか、「おらワクワクすっぞ！」な表現が出来ていて本当に素晴らしい。
ゴジラ討伐作戦の内容もオリジナリティがあり、「そう来たか！」と思わせてくれる胸熱な内容であるところも良い。
また、俳優陣の演技も（人によっては）神がかり的なクオリティにあり、ここら辺は本当に監督の手腕で成し遂げたものなんだろうなと思料。
（ちょっと大仰な演技が気になった方もいましたが･･･）
一方、（やっぱりと言ってはなんですが）人間ドラマパートはかなり弱い＆細かな演出がモッさいところは本作でも見受けられ。。
特に、本作最後に示される本作のメインテーマの「とって付けた感」はぬぐい切れず、ここ、演出次第でもう少し効果的に描けたのでは、と思ってしまった。
あと、モッさい理由としてはやっぱり「色々言葉で語り過ぎ＆分かりやすくしすぎ」というところが挙げられるけど、これは監督が映画製作においてどのターゲットを狙ったかの結果。
最終的に評価されている現状を見ると、そこを指摘してもあまり意味がない気もしてくる。（監督の意図通り、というところなので）
総合すると、前評判に違わぬ良作（傑作、というのには若干の抵抗あり笑）だったと思います。
