るみ

ノック 終末の訪問者のるみのレビュー・感想・評価

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)
3.5
終始不穏で、暗い雰囲気。
誰をどう信じたら良いのかわからないまま、どんどんと時間に迫られていく恐怖。
波があって最後に心が揺さぶられる!という流れではなくて、最初から心臓がキュッとなってそれがずーーっと続くようなお話だった。

終わらない週末を観た時にも感じたのだけど、ある日突然こういうおかしな状況に巻き込まれた時に何をどうやって信じたら良いのか、わからない。
みんな自分の大切な人を守りたくて、それが故に相手の大切な人を攻撃するようになったり、相手自身を排除して安心しようとする。
人間にとって未知というものがどれほど恐怖なのか、理由や原因がわからないものがどれだけ怖くて凶暴性を高めるのか、がよくわかる映画。

こういう状況にだけは、心底巻き込まれたくない…。笑
女の子がとにかく可愛くて、それだけが唯一救われる。
すごく怖いシーンとかはないけれど、静かに淡々と進んでちょっとずつ落ち込む、そんな映画。
るみ

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