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ノック 終末の訪問者のazmのレビュー・感想・評価

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)
3.0
森の中の小屋で休暇を楽しんでいた少女と、その両親であるゲイのカップル。穏やかな時間を過ごしていた家族たちだったが、とつぜん武装した4人の男女が訪問してきた。小屋に押し入った訪問者たちは家族を捕え、「世界の終わりを止めるために家族のうちの誰か一人を犠牲にする決断をしてほしい」と言い始め……的な流れ。

訪問者たちは何者なのか、彼らの言い分は正しいのか、世界の終わりは本当にやってくるのか、なぜこの家族が選ばれたのか。それらを考えながら鑑賞。

内容が難しいというよりかは、何が起こっているのか、何を信じるべきなのか、と正解がわからない問題を目の前に出されて考え続けるしかなかったって感じ。

訪問者たちの見たヴィジョンと現実世界に起こった非劇の関連性、すべては偶然なのか否か、最後に下した決断の意義。そういうのを考えながら観るのが好きな人は楽しめると思う。私はわりと好きだったけれど、一緒に観ていた人は正解が分からない(明確な答え合わせがない)から嫌だと言ってた。

なんであの家族が選ばれたのかな、ということに感しては本編では「家族たちが純粋に愛し合っているから」的なことが言われていた気がするけれど(曖昧)、それもどこまで本当なのか。しかし、我々には神の考えなんて分からないので何とも言えないよね。
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