このレビューはネタバレを含みます
敗戦国のなれの果てのウィーンが舞台。捕虜生活から帰還した元刑事ペーターはボロボロだった。そんな中かつての戦友達が続々と拷問の末に殺される。もう体が動かない程の虚無の世界に鞭を打ち猟奇殺人事件と対峙する。重厚な音楽共に痛々しいミステリーを。
主人公に共感することが出来ないと言うか、説明は出来ないが宙に浮いたまま置いてけぼりを喰らう。彼自身が観客に心を開いていないからこちらも開けず、ただストーリーと美術造形を眺めているだけのような。つまりはだれが犯人でも他人事だと言う感覚に陥ってしまう。主人公を好きになれなければ映画は面白くない。難しい。
ネズミ系ほんと怖い😨
