１秒早く生き急いでいる男と、１秒遅く生き遅れている女の出会いとすれ違いの話。
原作の『１秒後の彼女』を先に見ようとしていたのだけど、主人公がいきなり人に当たる様に好感が持てずに断念していた。こちらはリメイクだけあり、シチュエーションは同じなのにマイルドになっていたのでスッと入っていけた。主人公の第一印象は大事。
主人公の性格はかなり癖があるのだけど、ユーモアと悲哀が伴っているので楽しく見ていられた。京都が舞台だからこそ多少偏屈でもこういう人いるかもわからんと思わせてくれる。森見登美彦っぽさというか。
弾き語りの女との会話が面白く、デジタルの対義語としてフィジカルというのが笑った。流通系も。
メインストーリーはかなりの力技だったし、ラストは盛り上げるためにかなり強引にも感じられたが、細やかな演出やディティールが活きていたので好印象。
原作は男女逆だったらしいけど大丈夫なんだろうか？ ネタはわかってしまったわけだけど後で見てみてもいいかもしれない。
