劇場で見た「もらとりあむタマ子」は面白かったが、それ以来はかなりご無沙汰な山下敦弘監督作。
基本設定が飲み込みづらい。ハジメとレイカの現在の年齢は30歳と19-22歳(大学生)だと思うけど、子供時代はどう見ても2-3歳の差にしか見えない。時間が止まる理由もよくわからない。テストの制限時間に対する時間差をカウントしてるの？それがなぜこの形でキャッシュバックされる？よくあちこちで車が止まってる状態で天橋立まで行けたよな。「この先は無理ですね、ここまで来たのに」と言った地点のずっと前から無理だろう。
コメディにしたかったのだと思うが、不自然な登場人物が周りを埋めてくる度になんだか映画らしさが感じられなくなり、気持ちが下がる。クレーマーの教授、しみけん、荒川良々、云々。
後半で岡田将生の時間が止まり、静止した状態で映画終盤をやり過ごすという展開の不思議さは嫌いじゃなかった。あと父は死んでいても良かったかもしれない。だとすると3人で家族写真を撮ったあのシーンは大林監督作みたいで感動になったかも。あのシーンも妹が不在なことにもやっとするし、3人で写真を撮った昔のエピソードとか入れとけば良いのに。
