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Anni difficili(原題)
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『Anni difficili(原題)』に投稿された感想・評価

日本語版DVD題「困難な時代」。戦後三年目に制作された、イタリア自国民の戦争責任を問う社会派ヒューマンドラマ。公開当時イタリア国内で大きな物議を醸した問題作。監督はイタリア喜劇映画の第一人者ルイジ・ザンパ。

1934年シチリア島。市役所の実直な職員ピシテッロ(ウンベルト・スパダーロ)は、市長からファシスト党への入党を強要される。拒否すれば職を失うと言われ渋々承諾、ムッソリーニ党首の大ファンである妻と娘は入党を支持した。嫌々ながら黒シャツを着て黒ブーツを履くことになった彼は、ファシスト嫌いの仲間たちが集まる薬屋で愚痴をこぼす日々を送っていたが、やがてファシスト党はアフリカへの侵略を開始。ピシテッロの息子も徴兵される。。。

イタリアの戦後史および映画史を語る上で欠かせない重要作と言える。映画としての完成度も高い。戦争直前まではムッソリーニを称賛していたイタリアの大衆が、戦況が不利になった途端に手の平を返し、戦後は「みんなファシストではなかった」と主張しだす、その姿を痛烈に批判している。

前半は喜劇風。ミーハーでムッソリーニにぞっこんの妻と娘に押されファシスト党入りする主人公の姿は滑稽に描かれる。それが、映画が進み事態が深刻になるにつれてネオリアリズモ風の深刻なタッチになっていく。時代の移り変わりを物語と演出の両面で表す手法は当時の空気感までリアルに伝えて秀逸。

終盤での主人公の姿は序盤からは想像できないほどの悲壮さに満ち、その落差が絶望と怒りを際立たせている。一方、数年前にムッソリーニを称賛した広場で、現在はアメリカ軍相手にはしゃぐ市民たち。

「我々はみな卑怯者だ。広場で拍手していた者も、家で不満だけ漏らしていた者もみな卑怯者だ。我々の多くが投獄や死を恐れたせいで息子たちを犠牲にした。私が死なせてしまった」

このところ戦前&戦後のイタリア映画を観て抱いていた疑問の答えが主人公の言葉に集約されていた。あいまいな戦後処理によって元ファシスト党員の多くが裁かれずに政界に残ったイタリア。チネチッタは無思想を徹した国策映画から、180度転換してネオリアリズモに移行した。一体、イタリアの人々の変わり身の早さはどうなっているのか?そんな疑念を晴らし、迷える良識人も存在したことを本作は示している。

この映画は物議を醸しイタリアの国会でも話が上がったとのこと。しかし上映中止になったような記録は確認できず、自然と忘れられていったようだ。

「無防備都市」(1945)などファシズム被害者視点のネオリアリズモ群と共に、自身の過去の変節を逃げずに捉えた本作も重要だと思う。個人的には変節を描いた映画が最も好みだし傑作の条件のひとつと考えている。まして戦争テーマの映画でそれを実現し完成度も高い本作は、現在の自分が求めていた大傑作と言える。
軽妙な日常を活写する筆致がうつろう社会情勢とリンクしながら次第に滑らかさを失いはじめる。その振れ幅が没入を加速させる。希望的観測が打ち砕かれていく一部始終。その1コマ1コマの悲哀はまさにネオレアリズモのそれ
アノ
2.0
スタンダードなネオレアリズモってだけで特に思うとこがない…。