大ヒットミュージカル『ウィキッド』を現在考えうる最高のスタッフ、キャストで映画化した作品です。
ハリウッド映画ここにあり、キングオブエンターテインメントとはこの作品のこと、と叫ぶような映画です。
ファンタジーにミュージカルをかけるというこれ以上ないある種の荒唐無稽なテーマと表現ですが、本作の核となるのは現代の社会問題です。
ファンタジーだからこそ、ミュージカルだからこそ、直接的に描く事が出来る、ということがやはりあるのだな、と思わせます。
ただ、どうしても『DUNE』の時のようながっかり感もあるのも事実で、キングオブハリウッドなロゴの出し方をするなら、『ブルータリスト』のようにインターミッションありの一挙上映で観たかったところですね。