たむ

私たちは天国には行けないけど、愛することはできるのたむのレビュー・感想・評価

3.5
韓国の青春映画ですが、それ以上に社会派な作品です。
同性愛を描くと自然と社会派なテーマも入り込みますが、本作は多少詰め込み過ぎなところがありながら、上質な映画に仕上がっています。
1999年を舞台に、世紀末で世界が終わるかもしれない、時にはそれを望んでいるようにさえ思えてくるほど、差別的な韓国社会が描かれます。
出てくる成人男性はほぼクソ野郎と思っていいぐらいの女性差別主義者で、この映画も青春映画的な愛情のハードルが『トガニ』や『薄氷の告発』のようにすらみえてくる凄まじい映画ですね。
たむ

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