スタンダードサイズに写し撮られた山容は荘厳で美しく、泣けてくる
須弥山にとらわれた男と周りの8つの山をめぐる男の人生の交錯
長いけれど彼らの人生を見守るのには必要な時間で、ムダも弛みもない
原作翻訳と字幕が同じ関口英子さんなのが嬉しい
父の辿った登山ルートをトレースすることで出会う父の姿と都会の父、小説の方が解像度が高く、存在感も大きく感じる
映画の方は父の描写に限らず客に委ねる余白がある
劇中ピエトロは曼荼羅をどう描いたっけ
円からか、十字からか、また観て確かめたい
こちら、パンフレットも素敵なんです!
劇場でぜひ
以下自分語り
その昔、当時のカレと山間に旅行した際に彼は言った「何もない!自然そのまま!(喜)」
そこは原生林ではなく立派な里山だった
私は都会の人だがピエトロのように親しい山があった
なのでブルーノのように反論した
それだけじゃないけれど、冷める一因だった
そんなふうに、自分の人生も振り返させられた