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帰れない山のyasu555overseasのネタバレレビュー・内容・結末

帰れない山(2022年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

さっき映画館で「私、オルガ・ヘプナロヴァー」を観い終えた後、「帰れない山」を観ました。

標高3013メートルもある北イタリアのモンテローザの自然な山麓(実際は4000メートル以上、海外: 9,885フィート 2.047インチ)に家の建築を実現させたやがて積雪によって心が閉じ籠り、夢が潰えた1人の人生の物語なヒューマンドラマ映画でもあり、友情、家族、人生、愛、夢をテーマにしたヒューマンドラマ映画でした。

ピエトロルカ・マリネッリ役とブルーノアレッサンドロ・ボルギ役の主役を演じた2人が自然な山麓に自然な丸太の木を使って組み立てて木の家を建築させた夢を実現させたシーンはブルーノの父・ジョヴァンニが叶えたかった夢を息子ブルーノが引き継いで実現させた感じが良くて好きでした。

放浪の旅に出たピエトロが旅先のネパールで老人からヒマラヤ地方の「山の民」の「暮らしの話」を彼の友人や他の知り合い達やブルーノに語った話が興味深く面白い話には惹かれました。またブルーノに語った「八つの山」(八つの山とその外側に広がる八つの海から成っていて、八つの山の中心には、世界で最も高い山である須弥山(スメール山)がある、八つの山すべてに登った者と、須弥山に登った者、どちらがより多くのことを学んだと言えるだろうか、ということで須弥山にいるのがブルーノで、八つの山を巡っているのがピエトロだとの話)の話も興味深くて面白かったです。

ブルーノがピエトロの助けを拒んで「この山が俺を傷つけたことはない」ってセリフのシーンにブルーノは根っからの自然が大好きで自然な山や川に囲まれた自然な所に住むのが好きやからという事でこのセリフにグッと来て感激しました。
登山好きな人が見るロマンに溢れたヒューマンドラマ映画でした🌟🌟🌟🌟🌟

      受賞歴

第75回カンヌ国際映画祭
審査委員賞(『EO イーオー』と同時受賞)
ノミネート:パルム・ドール
第68回ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞
作品賞
脚色賞(フェリックス・ヴァン・フルーニンゲン、シャルロッテ・ファンデルメールシュ)
撮影賞(ルーベン・インペンス)
音響賞
ノミネート:監督賞(フェリックス・ヴァン・フルーニンゲン、シャルロッテ・ファンデルメールシュ)
ノミネート:プロデューサー賞
ノミネート:主演男優賞(アレッサンドロ・ボルギ)
ノミネート:主演男優賞(ルカ・マリネッリ)
ノミネート:助演男優賞(フィリッポ・ティーミ)
ノミネート:作曲賞(ダニエル・ノーグレン)
ノミネート:美術賞(マッシミリアーノ・ノチェンテ、マルチェッラ・ガレオーネ)
ノミネート:編集賞(ニコ・ルーネン)
ノミネート:特殊視覚効果賞(ロドルフォ・ミリャーリ)
ノミネート:ヤング・ダヴィッド賞
出典