山で男2人と言うと、「ブロークバックマウンテン」があるから、そっちかなぁって思う所だけど、ちょっと違う。
でも、ブルーノの生き方はイニスに通ずるものがある。セクシャリティは抜きにして、自分の生き方を変えられず、周囲とすれ違い、孤独。
心を通わせる相棒の存在も。
でもその相棒と生きることもできない。
とても魅力的なキャラクターでした。
ピエトロの語りでお話は進む。
8つの山を彷徨う人。自分の生き方を探す旅、大切な誰かの心に向かう旅、山で生きる人の旅。ピエトロの旅のお話…。
子供時代のピエトロが母に言った言葉。
「街に行ったらブルーノは死んでしまう」直感で感じていたブルーノの脆さ。
最後の別れでブルーノが告げる言葉。
「山は俺を傷つけたりしない」
自分とこの世を繋ぎ止める山への信頼感。山とひとつになってブルーノは幸せだったのかな。
今年最後にいい映画を観た。
何度か観てゆっくり噛みしめたい。
