このレビューはネタバレを含みます
よくあるお下劣パクりC級映画とは違い、元の作品にリスペクトしつつもきちんとフザケてるコメディ映画。
それでいてアクションもしっかりしてて見応えあります。フランスだから予算ないのよ…なんて自虐ネタぶち込んでましたが、相当クオリティ高め。個人的にはメチャクチャ好き。
売れない役者のセドリックは念願叶ってヒーロー映画「バッドマン」の主役の座を射止める…が、事故により記憶を失い自分を本物のバッドマンと思い込み、映画の設定上の妻子を助けるために宿敵であるピエロマンが待ち受ける古城へと向かうのだった!
…と、そんな最中、本物の銀行強盗と遭遇し偶然から金を強奪、追われることになってしまう。
ギャグの組み立て方が秀逸で、ピタゴラスイッチのように一つ一つのギミックが連動していて、ずっと笑ってられる。
それでいてシリアスなシーンも差し込んでくるんだけど、主人公が記憶喪失なものだからトンチンカンな方向に進んでいくのが愉快。
セリフ回しと挿入される音楽もセンスがよく、さすがというほかない。
たまに、やりすぎだろ!というブラック・コメディも多々あるので、そういうのが苦手な人は苦手かもしれない。
特にセドリックを追いかけることになる妹とその友人に関してが顕著で、相当ぶっ飛んでます。
また、都合良すぎだろ!という展開が進みますが、そこはまあコメディですしね(笑)
ふいにぶち込まれるX-MENとかスパイダーマンとかアベンジャーズとかバットマンとかミッション・インポッシブルとか、怒られるんじゃないの?というレベルのクオリティの高さでよき。
大真面目にふざけてる作品は本当に面白いですね。元ネタ知らないとしんどいかもしれませんが。
メイン画像にウルヴァリンいるのズルすぎる。
ケルヒャー製の掃除機欲しくなったぜ。