あおたん

ミセス・ハリス、パリへ行くのあおたんのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

最近悪い人が出てくる映画ばっかり観てたから完全に裏切られました。いい意味で。

ミセス・ハリスの周りに登場する人たちがとにかく全員いい人で、でもそれってミセス・ハリスの人柄がそうさせてるんだな。
久しぶりに裏切りの心配をせずに映画を観た気がします。

見ていて「透明人間」というのが一つキーワードかな〜と思ったのがミセス・ハリスを筆頭に決して光が当たるわけじゃない名もなき人々によって世界は回ってるし、そのことに誇りを持っているミセス・ハリスの姿に胸が熱くなった。

コベールとミセス・ハリスの対比関係も良かった。方や戦争で負傷した夫のために現状を必死で守ろうとする女、方や戦争で夫を無くしある意味「無敵の人」になった女。その2人が敵対するのではなく最終的にお互いの背中を押し合っている感じになっていて、最後の最後まで気持ちがいい。

綺麗事と言ってしまえばそれまでだけど、元気をもらえる王道の映画。
あおたん

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