クリスマス休暇にふさわしい作品。
リバティの花柄ブラウスとエプロンを着たレスリー・マンヴィル演じるミセス・ハリスと一緒にディオールのドレスにうっとり。
唯一の憎まれ役がイザベル・ユペールとくれば、品が悪くなるはずもなく、ほかの登場人物たちもみなチャーミング。
現実的には、サルトルを熱く語る男なんてごめんだし、いくらなんでも河へ投げ捨てるなんてお針子さん達へのリスペクトに欠けるのではと思ったけれども、大団円の前に、それは細かなこと。
クリスマス映画はこうでなくちゃねと、ふわふわした気持ちで映画館を出たら、行く先々で親切にされたり、温かな会話があったり。
映画の後の浮ついた気分のせいか、
それともクリスマスの魔法か。