とっても素敵で、とくにラストは何度でも見たくなるお話。努力すること、ひとに親切にすること、約束は守ること。ひとを大事に、自分の気持ちに誠実に生きていれば人生は何度だって輝くんだなー。
戦争から20年帰らぬ夫を掃除婦として待っていた女性が、仕事先で出会ったディオールのドレスに衝撃を受けて一念発起、パリに向かうお話。
ドレス一着のためにお金をかき集める姿は、まるでファッショニスタの学生時代みたい。本当に本当に好きで欲しいから、他にはお金を回せないんだよね。
それからパリで出会った紳士とお茶するところ、なんだか忘れられない。誰かに似てるって言われるのも、属性で慕われるのも、好きなひとからはそういうの全然要らんのよな。ミセス・ハリスは恋心一歩手前くらいの淡い気持ちだったかもしれないけど、あそこで全部萎えるの分かりみが深かった。
それにしても最終的には「ディオール素敵♡」で締めくくられていて、なんていうかもうさすがだよな。本当に自分ひとりのためだけにたくさんのスタッフの手を通って仕立てられるドレス、いつか私も袖を通してみたいものです。