このレビューはネタバレを含みます
予告編を観て、着道楽を自認する私は即鑑賞を決めたのだが、期待とはちょっと異なる内容だった。
昔から服好きの人ならば、今まで散々試行錯誤してきているので、何が自分に分相応なのか、どんな服が似合うのか、自分の日常の中で着る機会があるかというようなことは学習してきていると思うのだが、あまりこの主人公がそういったことを考えているようには見えず。
柄×柄の着こなしなど、普段着はとてもチャーミングなのに、なぜいきなりオートクチュールなのか。客のお宅で美しいドレスを見初めたのは分かるのだが、結局買ったのは別のドレス。なんだか行動原理がよく分からない。
主人公の性格もあまり好感が持てず(なぜ気に入っていたドレスの一部が燃えたくらいで川に捨てる?そもそも大切なものは絶対に人に貸してはいけない)、ラストシーンの臙脂色のドレスもあまり似合ってるようには見えず、公爵に世話になったことを感謝している素振りもなく、スッキリしないまま終わった。