豚肉丸

グリーンバレットの豚肉丸のレビュー・感想・評価

グリーンバレット(2022年製作の映画)
4.8
個性豊かな殺し屋志望の少女6人が合宿をするお話

最高。
大好きな阪元監督の作品を映画館で見られただけでも最高だが、国岡の続編としても単発の作品としても最高だったとしか言いようがない。
前作と同じく本作もまたモキュメンタリー調であるが、舞台は街中ではなく山の中なので、低予算感...というか、安っぽい違和感はかなり軽減されている。
国岡は主人公ではなく少女6人を教えるコーチ的な役割を果たすのだが、やはり国岡なのでそんな上手く教えられるわけが無くて...しかも少女6人も全員厄介な部分を抱えていて...という感じで、かなりゴタゴタした雰囲気で映画は進んでいく。
言ってしまえば、アニメの合宿編とほぼ同じである。映画の展開も何もかも全部ベタで、既視感のある展開しか起こらない。が、メインが「殺し屋」なのでベタなのに全くベタじゃなくて面白い。ガルパンのような、明らかに大きな違和感があるのに登場人物は誰もそれを気にすること無く、当たり前のように進んでいくナンセンスコメディのような感じ。

モキュメンタリーから劇映画に移行する流れがバッチリと決まっていて最高だった。タイトルの出し方も前作以上に完璧。
あと、百合の関係性的にも物凄い。リコリコと同じくこれも二次創作イラストや小説が量産されてもいいぐらいには関係性が凄い。てか量産してくれよ!!なぁ!!!
個人的にはあのリロードの場面だけで高評価確定しました。百合の関係性が好きな人は多分発狂するようなあの場面、本当に好き。
沢山人が死ぬのに、後味は最高の青春映画を見た感覚。「もっと続いてくれ~~~!!!もっと見させてくれ~~~!!!」と叫びそうになるあの感覚を久しぶりに味わえた。
本当に滅茶苦茶最高!!!素晴らしい!!!!!!!
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