このレビューはネタバレを含みます
今や監督としての地位を確立した藤井道人監督作。最新作『最後まで行く』も控えており、日本の若手監督の中で最も勢いがあると言っても過言ではないだろう。
『デイアンドナイト』と『余命10年』でも思ったけど、藤井監督は「映像」を創るのが凄く上手い。オープニングからタイトルバックまでの引き込みが近年稀に見る凄まじさだった。ただ、ストーリーテリングに関してはこれまた過去作でも思ったように、設定や展開に非現実的な部分があったりキャラクターの行動原理が腑に落ちなかったりがある。映像で引き込まれ、話でところどころ没入感が薄れる感じ。
父親の罪、母親の借金、権力者による搾取、弱いものいじめ、嫉妬、同調圧力、全体のために個人を犠牲にする組織構造など、特有の事情から閉鎖的な環境に起因するものまで、優の置かれた状況がただただしんどい。てか横浜流星凄いっすね。出演してる映画の色がここ1〜2年でガラッと変わってるの面白い。実力つけてきた感じがするね。
『最後まで行く』も楽しみだけど、何より一ノ瀬ワタルの『サンクチュアリ』が楽しみになったわ。素晴らしい演技だった。
amazarashiのスワイプは主題歌ではないのね。
