ともぞう

ヴィレッジのともぞうのネタバレレビュー・内容・結末

ヴィレッジ(2023年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

横浜流星はアイドルではなく、しっかり役者だなと感心。映画の中に出てきた能の「邯鄲(かんたん)」は「人生とは何ぞやの哲理に悩む青年盧生は邯鄲の里で宿をとり、ふしぎの枕を借りて一睡する。夢で彼は帝王の位に昇り、五十年の栄華に酔うが、起こされればもとの姿。人生は粟飯の炊ける間に過ぎずと大悟して帰国する」という内容。結局、人生が好転してるように思えても、所詮は夢なんだよという救いのない話。エンドロール後に「嘘は嫌だ」と言った美咲の弟が村を出るシーンで終わる。絶望が重い。

〈あらすじ〉
壮大な自然の中で神秘的な「薪能」と呼ばれる儀式が行われる夜霧が幻想的な集落・霞門村に暮らす片山優(横浜流星)は、美しい村の山に建設された巨大なゴミの最終処分場でかつて父親が起こした事件が理由で働くことを強いられていた。母の君枝(西田尚美)の作った借金の返済に奔走する一方、職場の作業員に目をつけられた優は、浮かばれない日々を過ごしていた。しかし、幼なじみの中井美咲(黒木華)が東京から戻ったことから、優の人生が変わっていく。
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